漆刷毛ヘアドネーション

伝統工芸を支える 漆刷毛 ( うるしばけ )伝統的な漆刷毛は、髪の毛が主原料で入念な手作業で製作されます。

漆刷毛の毛髪は、20㎝~30㎝の毛髪 を使用するため、ウイッグ用にヘアドネーションいただいた方の長さ ( レングス ) が短かかったものでも毛質が良ければ、使用することが可能です。 粘度のある"漆"を塗るためには健康で丈夫な髪が必要です。 ヘアカラーや脱色での傷みのない真っ直ぐでコシのある髪が適しています。 保管状態が良ければ切ってから数十年たったものでも使用することが可能です。

しかし、ウイッグの人毛( 原毛 )同様、中国からの輸入が主要になっており、漆芸制作を取り巻く道具・素材の生産はどれも危機的な状況です。 現在、日本で漆刷毛の製作に関わられている職人さんは僅か 2人

同じ職人として日本の伝統文化の維持・継続に少しでも協力できればと思いまた、漆刷毛ヘアドネーションを通して少しでも多くの方に漆芸道具の魅力を知ってもらえればと思っております。

 

 

 

賛同漆作家

漆刷毛ヘアドネーションで製作された 漆刷毛を使用されている漆作家さまです。  ※ 掲載順は順不同となっております。

 

本間 幸夫さま

 

NPO法人 壱木呂の会さま

現在、国内で使用される国産漆の割合は、1〜2%あるかないかという状況で、1997年、国産漆の需要が減り、漆掻き職人がどんどん減り続けていくことに危機感を感じていた17名の漆作家が先ず需要面で漆掻きの仕事を守りたいと考え壱木呂の会を立ち上げられました。

 

京漆芸彩色 株式会社倉橋さま

京都で五代に渡り受け継がれてきた技術で、仏様の両脇に供えられる木製の常花の製作や様々な仏像仏具を製作・修復などを行われていらっしゃいます。全国の寺院などで見て頂くことができるようです。

 

uruchiku(うるちく) 吉田 真菜さま

堆漆 ( ついしつ ) という技法を主に、制作されていらっしゃいます。 堆漆は、漆を塗って乾かして研いでを繰り返して層を重ねる技法で数百回塗り重ねることもよくあるようです。