1. ヘアドネーションについて
ヘア( 髪の毛 )
ドネーション( 寄付 )
髪の毛を寄付するという単語になります。
ヘアドネーションは
アジア台湾などでは
30~40年以上も前から
大手ヘアサロンが
積極的に取り組んでいて
切って捨ててしまえば
ゴミになってしまう毛髪を
人毛ウイッグの原料( 原毛 )に
加工して再利用することができます。
2. ヘアドネーションいただける髪の毛について
・ 太い髪
・ 細い髪
・ 直毛
・ クセ毛
・ パーマ毛
・ カラー毛
・ 白髪
髪の毛の状態に
問わずご寄付いただけます。
ただ材料として流通している長さは
12インチ( 30.48cm )
結び目などを考慮すると
31㎝~の長さの髪の毛を
ご寄付をいただくことになります。
3. 髪の毛の加工
ウイッグを製作するのに
まず 『 原毛処理 』 を行います。
原毛処理というのは
ウイッグに結ぶ髪の毛の
下地を作る作業になります。
健康で元気な髪の毛は
弾力があるので
髪の毛を輪にして結ぶと
結び目が解けてしまいますよね。
そのため表面のキューティクルを
薬剤で溶解し均整化させ
染色( カラーリング )して
コーティング剤を表面に塗布します。
クセのある毛髪などは
縮毛矯正と同じように
熱処理などを行い
毛髪を均一化させます。
また、キューティクルは
瓦のようなうろこ状になっているので
結んだ際
右左の髪の毛で
キューティクルの向きが逆さになります。
そのため、処理を行わないで
人毛でウイッグを製作すると
左右のキューティクルが絡み合って
手ぐしが通らなくなるので
表面の薬剤加工が必要になります。
極端なブリーチなどで
酷く損傷した毛髪などは
原毛処理を行う時点で
薬剤に負けて
原毛にならない可能性がありますが
ほぼすべての毛髪を原毛材料として
流用することが可能です。