ヘアドネーションできる髪の毛の長さについて
ヘアドネーションいただいた髪の毛を
医療用ウィッグ用にリデュースするには
30.48㎝(12インチ・31㎝ )
以上の長さが一般的に必要とされています。
括った髪の毛・毛束が全部31㎝なくても
毛束1束・2束
部分的にドネーションいただくことでも
全く問題はありません。
また、Ribinet では刷毛師さんとコラボして
「 漆刷毛ヘアドネーション 」として
15㎝からのご寄付をいただいておりますが
よくご質問をいただく
15㎝からできるヘアドネーション
ということも、あわせてご説明させていただきます。
手植えで髪の毛を頭型のネットに植える際
髪の毛を2等分( 半分 )にして
指に挟むようにして、結んでいきます。
↓ 下の写真は髪の毛
12インチ( 30.48㎝ )を参考に
30㎝の定規に対して
赤い糸15㎝
青い糸30㎝
を用意しました。
まずは赤い糸15㎝を2等分にして結んでみると…
以外に短いんです。
手中の遊びが全くないので
結んでいるうちに
髪の毛が手から逃げやすくなってしまいます。
次に
青い糸30㎝で結ぶと
大分手持ちの遊びに
余裕がありますよね。
職人さんによってスキルや見解は違うと思いますが
総手植えするウイッグ には
15㎝の毛髪を手で結ぶには
かなり高度テクニックが必要です。
そして、髪の毛を引っ張っても
抜けにくいようにするために
基本、髪の毛を1:1の長さ
( 半分の長さ )で結んでいくのですが
15㎝の半分、7.5㎝では
ショートのスタイルにもならないんです。
工場の職人さんに
15㎝の髪の毛を1:2 で
結んで頂くような指示も可能ではあるのですが
さすがに15㎝では短辺が
結び目からの距離が短くなりすぎてしまい
ブラッシングでも抜けやすくなるので
職人さんも嫌がります。
そのため、ウィッグ用として
短い髪の毛を上手に使うには…
ショートスタイルの襟足
ウィッグぼうし
↓ 下の写真のような
ミシン縫い で加工すれは
リデュースが可能ということになります。
Ribinet でもウィッグ用として
工場に送ったヘアドネーションの中に
含まれる短い髪の毛や
加工の難しい資材につきましては
襟足の部分的なパーツ
部分ウィッグのパーツ
地肌に貼り付ける男性用のウィッグ
美容師が使うカラーをチェックする毛束
などに流用させていただいております。