髪の毛の加工はどのようにするの?
ウイッグを製作するのに
原料になる人毛( 髪の毛 )は
まず『 原毛の処理 』を行います。
原毛処理というのは
ウイッグに結ぶ髪の毛の
下地を作る作業になります。
健康で元気なハリのある髪の毛は
弾力があるので
髪の毛を輪状にして結ぶと
結び目が解けてしまいますよね。
そのため表面のキューティクルを
薬剤で溶解し均整させて
必要なものは染色( カラーリング )をし
最後にコーティング剤を表面に塗布します。
↓ 処理前の髪の毛( キューティクル )
※ 顕微鏡がしょぼくてすみません(-_-;)
↓ 処理後の髪の毛( キューティクル )
また、キューティクルは
瓦のようなうろこ状になっているので
結んだ際、右左の髪の毛で
キューティクルの向きとしては逆さになります。
そのため、全くキューティクル処理を行わず
コーティングのみで手縫い処理を施した場合
毛先に向かいキューティクルの
毛流れとしてはバラバラになってしまうので
コーティングが落ちてきた後は
ブラッシングなどで不都合が起こりやすくなるため
髪の毛屋さんが行う
表面の薬剤加工技術は大変重要になります。