ヘアドネーション カットの手順

ヘアドネーションのカット方法・流れを順を追ってご説明していきます。 まず、カットした毛髪は水に濡らすとカビが生えたり、劣化が進んでしましますので、乾いた状態( ドライの状態 )で仕上がりのスタイルを想定した位置でゴムで括っていきます。

人毛がウイッグの資材として、一般に流通している長さが12インチ( 30.48㎝ )からになり、一束に括ってカットすると、カット後の長さに誤差がかなり出てしまうので、極力細かくブロッキングして、なるべく長い毛髪がドネーションできるように、括り位置を調整していきます。 括りづらいときは、アウトバストリートメントなどをつけても大丈夫です。 括り終わったら一束づつ丁寧にカットしていきます。

細かく取れば、カットラインもキレイに狙えます。 切り取った毛髪は、ウイッグ用の毛髪にするにあたり、初めに原毛処理を行います。 薬剤でキューティクルを調整し、必要であればカラーを行い、最後にコーティング剤を塗布していきます。 損傷がかなり激しいものや、複数回のブリーチで弾力性のなくなったもの以外はウイッグ用毛髪としてほぼ流用することが可能です。

ドネーション部分を切り落としましたら、シャンプー / ウェットをしてスタイルカットしていき、全体に調整し仕上がりとなります。

 

ヘアドネーション  カットの手順(Movie)